アルバム'06


宮水庭園
宮水庭園
宮水庭園はセンスのよいピアノ線のネットで囲われており、中には入れなかった。庭園は宮水の源である宮水井戸を、大関・白鹿・白鷹の三つのメーカーがそれぞれ一部提供して完成させたもの。 表面を鏡のようにみがき上げたステンレス製の半球型の覆いをそれぞれの井戸にかぶせ、昼間は西宮の青い空・白い雲・周囲の風景を映し、夜は幻想的な光の井戸へと変わる。
 
その他にも、はね釣瓶も置いてある。(白鹿の辰馬家で実際に使われていたもの)この庭園は、昼夜を問わず西宮の酒と酒造り文化の奥の深さ・愉快さを訪れた人に知ってもらえるよう、舞台を設定している。
宮水庭園
宮水庭園
はね釣瓶
宮水発祥之地
宮水発祥之地
この周辺にはの山邑太左衛門が酒造用水としての優秀性を確認したといわれる井戸のほか、灘五郷の酒造各社が取水用の井戸を持っている。宮水とは西宮市内の特定の地下からくみ上げられている井戸水のこと。 宮水の発見は、江戸時代末期、西宮郷と魚崎郷で酒造業を営んでいた「桜正宗」の山邑太左衛門(やまむらたざえもん)が、
 
常に西宮郷の酒が魚崎郷の酒より優れていることに気づいた。そこで、西宮郷、梅の木蔵の井戸水を魚崎郷まで運び、その水で酒を造ったところ西宮の酒と同様すばらしい酒ができあがった。 これ以後、山邑太左衛門は西宮郷の梅の木蔵の”梅の木井戸”の水を魚崎に輸送し仕込み水に用いるようになり優秀な酒が造られた。
 
この”梅の木井戸”が宮水発祥の井戸となり、山邑太左衛門が発見者とされている。碑の建っている位置が、この梅の木井戸のあった場所である。また、この時代から宮水井戸を持たない酒造家に井戸水を売る“水屋(みずや)”という灘独特の商売がおこり、自然の井戸水が商品として売買されていた。この霊水は最初「西宮の水」と呼ばれていたが、
 
次第に省略され「宮水」となったと云われている。 宮水で仕込んだ酒は、よく「男酒」と呼ばれている。 それは硬水で磨かれ、キメ細かいこしがあり、しっかりとした線の太いのみ口が男性的であるためそのように呼ばれる。さらに宮水は環境庁が選定した全国名水百選に選ばれた水でもある。(兵庫県では他に布引渓流・千種川も選ばれている)
宮水発祥の地
宮水発祥の地
白鷹禄水苑
白鷹禄水苑
ここの売店の女性が気に入ったとかで、土産を買う方も。なぜかこんな所に鰻の「竹葉亭」があった。何でも、江戸末期に東京で創業したが、昭和初期財界で活躍した小林一三や伊藤忠兵衛などの諸氏が関西進出を奨めた由。その頃からサロンとなっていたとのこと。観賞を終わったところで11時半。昼飯に「鰻」との提案もあったが、予定の「白鹿クラシックス」を覗いてから決めることとする。
 
苑内には、「蔵BAR:日本酒初心者も、愛好家も一緒にくつろげるバー」や「暮らしの展示室: 北辰馬家に伝わる生活道具・家蔵品を展示。虚飾を拝し質実を旨とした戦前の造り酒屋の暮らしぶりを伝える」や 「SHOP: “日本酒の新しい楽しみ方”をテーマに品揃え。酒は、蔵出し直送の量り売り、禄水苑オリジナル、白鷹 ブランドまで幅広く取り揃え
 
ている。食品は、オリジナルの奈良漬けをはじめ、自然が育む日本の美味を集め。全商品、食品添加物無使用。酒器やテーブルウエアは、日常の食卓に彩りを添える気軽なものを中心に、トータルコーディネイトされている」などがあった。


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