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松が崎・三ツ岩・右端に双子島
期待していた「蘇洞門(そとも)めぐり」であるが、運悪く当日は波が高く外海にでたところで引き返してくる。お陰で楽しみを残して置けたか。料金の3割を返してくれた。
「蘇洞門」は花崗岩が波に打ち砕かれ、方状節理にそって海蝕してできた奇岩・洞窟・断崖と、断崖から流れ落ちる滝が約6kmにも及び、その豪壮雄大な姿は、日本海側有数の景勝地となっている。特に、大門・小門は岩の中が打ち落され、周囲が柱状に残ったため、船も通れるくらいの洞門となった。ほかにも夫婦亀岩、獅子岩、象を積んだ
唐船をつないだと言われる唐船島など、自然が造り出した数々の造形美は、しばし我を忘れさせてくれる。「蘇洞門」の風景は、江戸時代の中頃作の「小浜城下蘇洞門景観図」に、小浜の風景と共に描かれている。つまり、江戸時代中頃にはすでに景勝地として人々に紹介されていたポイント。今も当時のままの迫力を見ることができる。
天下の奇勝「蘇洞門」は小浜市泊にあり、久須夜ヶ岳の北側の断崖一帯は「外面」という名前が「蘇洞門」になったと言われている。村人はこの豊かな自然をもとに生計を立ててきた。春にはワカメ、冬には岩のりがとれ、また年間を通して定置網漁やいそなぎ漁をしている。近年、観光船が走るレジャーの海になった。
美しい海を多くの人に見ていただくのはうれしいことだが、海の汚染や密漁など憂いも多いこの頃。大門小門の近くの千畳敷という岩場にヒコホホデミノミコトという神様が上がられ、山を越えて泊の村に来られ、泊でしばらく泊まったそうだ。村の神社「若狭彦姫神社」には、この神様が鎮座している。
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小浜駅前にて朝10時過ぎに、運良く地蔵盆の行事に出会う。撮らせて頂いたお礼に賽銭をストン。ここのはガイドマップの紹介より地味だった。
お地蔵さんが数多く残る若狭地方ならではの子供たちのお祭り、「地蔵盆」が毎年 8月23日に行われている。西津地区をはじめ、市内のあちこちでは、カラフルな化粧を施された地蔵様に五色旗や万国旗を飾り「おっさん詣(まい)ってんのお〜」のかけ声と鐘や太鼓を鳴らして、賑やかな夏の風景が繰り広げられる。
道行く人は賽銭を上げ、子供たちの無病息災を願わずにはいられない。子供たちにとっても、残り少なくなった夏休みの最後の楽しみになっている。
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気比神宮
市民に「けいさん」の愛称で親しまれる気比神宮は、大宝2(702)年の建立。7柱のご祭神をまつる北陸道の総鎮守。明治に官幣大社となった。高さ11mの大鳥居(重要文化財)は春日大社(奈良県)・厳島神社(広島県)と並ぶ日本三大木造大鳥居の一つ。元禄2年8月には松尾芭蕉が訪れ、境内には松尾芭蕉の像と句碑がある。
「国々の八景更に気比の月」
「月清し遊行の持てる砂の上」
「ふるき名の角鹿や恋し気比の月」
「月いづく鐘を沈る海の底」
「名月や北国日和定めなき」
残念ながら、像と句碑は見ていない。
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