暦では寒も明けたが、「氷見の天然寒鰤」を食す一泊二日のバスツアーに参加した。幸いに好天にも恵まれ、バスは快走する。敦賀トンネルを抜けりと雪景色であった。久々の光景に心が清められる思いである。東尋坊辺りに差し掛かると不思議と雪が消えてしまう。地形によるのだろうか。流石に東尋坊だけは風がきつかった。
寒波に防寒対策を充分にとの親切な助言に、長袖厚手の下着にしたがこのときばかりは助かった。が、あとは暑くて閉口した。氷見での天然鰤の腹身の刺身は絶品であった。将に舌がとろけた。明日からの養殖ハマチなど舌が受け付けないのではと、本気に心配したものである。一夜明けると銀世界。二日目は時々雪となるが大したことはない。
例により、バスは土産屋に次々と立ち寄り荷物が増えていくが、「いかの黒つくり」は美味であった。もっと買ってくればと悔やまれた。何はともあれ、良き仲間との愉快な二日間の旅であった。感謝。(この写真は永井さんのカメラで)
東尋坊は、日本海の荒波に削られた断崖絶壁が約1kmにわたり続いている。ここが日本海の奇勝と呼ばれる理由は地質学的にも貴重な輝石安山岩の柱状節理(五角形、六角形の柱状の岩の集まり)があることが挙げられる。これは世界に3ヶ所しかなく、東尋坊の他に韓国の金剛山、スカンジナビア半島のノルウェーの西海岸である。また、ここは自殺の名所でもあり、定年退職した警官が防止のためのボランティアをしている。
|