アルバム'04


04/4/24 橘寺
04/4/24 橘寺
72回 04/4/24(土) 近鉄岡寺駅→丸山古墳→益田岩船→近鉄岡寺駅→(電車)飛鳥駅→飛鳥総合案内所→飛鳥歴史公園館→中尾山古墳→定林寺跡→マラ石→橘寺→川原寺跡→亀石→鬼の俎→鬼の雪隠→飛鳥駅
 
4月の連日夏日から一転、今日は最高15度と寒波が襲う。数日前の雨予報を思えば、まだありがたいもの。日中は風もなく、歩く分にはかえって幸いである。近鉄あべの駅にて元常務の小林さんと出会う。氏は葛城古道行きとか。岡寺駅から先ずは丸山古墳へ。下から眺めるだけでよしとする者。詳しく見たい者と行動が分かれてしまう。
 
駅に戻り岩船へ向かうも、何が魔がさしたのか地図の道順を無視し、単に方向のみに歩を進めてしまう。道がないことが分かり、Uターン。先着の村上さんが捻挫。119番にて救助を頼む。1名を救急車に同伴して貰い、西の古墳3ヶ所をカットし電車で一駅の飛鳥駅へ向かう。ビールを仕入れ、飛鳥歴史公園にてはや正午、昼飯とする。
 
終わる頃に同伴者合流。村上さんは右踵骨折、要手術と判明。自宅近辺の病院で手術すべくタクシーで移動。定林寺跡から島庄への道も、間違いかと思い、修正するも先の道が正しかったことが分かりロスをする。島庄の「馬子の邸宅遺跡」は既に埋め戻せれておりガッカリ。石舞台への気力は失せてしまい遠くから眺めるのみ。
 
あと、奇石を拝珍し、橘寺から歩き慣れた飛鳥周遊歩道を飛鳥駅まで。夜の部は八木で店を探し廻って6時過ぎから、深見さんはここから京都へ。何かとハプニングの多い1日だったが、村上さんの早期快癒を祈るのみである。(約22千歩)
 
「さまざまに明日香のひと日春惜しむ」
 
・1面トップ:総務省 電子自治体 統合を計画 07年度めど 住民申請に「利便」(毎日)
04/4/24 丸山古墳
04/4/24 丸山古墳
丸山古墳は県下最大の前方後円墳で、6世紀後半に築かれた古墳と考えられています。この古墳はあまりにも大きいため、円墳と考えられていたようで、五条野丸山古墳と呼ばれていました。この名で親しまれてきたため、前方後円墳であるにもかかわらず今も丸山古墳と呼ばれいます。しかし、今日では見瀬町は周濠の一部にかかるにすぎな
 
い事実から、この呼称は正しくありません。地名を用いた名称とすれば五条野丸山古墳、あるいは、大軽丸山古墳と呼ぶのが適切と考えられます。全長約320m、後円部径150m、前方部幅約210m、周濠を含めると約460mと超大型の前方後円墳であるが、このことが判明したのは30年程前で、それ以前は大型の円墳と考えられていました。
 
このため、後円部の高まりが、古くに陵墓参考地となり、そして被葬者として欽明天皇・宣化天皇・天武天皇が候補としてあげられています。候補がいずれも天皇であるように埋葬施設もそれに恥じない、日本最大の横穴式石室として知られています。石室平面形態は両袖式で、奥壁が幅広くなる羽子板状となっています。
 
しかしながら、その規模については土の流入が激しいため確定にはいたらず、現状で、おおよそ全長28.4m、玄室長8.3m、羨道長20.1mとなります。石室には二基の家形石棺が安置されています。石棺はそれぞれの身部分が流土によって埋もれているが、蓋の形態から石室正面に安置されたほうが新しく、その前面に位置しているものが古いと考
 
えられています。古墳の築造時期と石棺のありかたから、候補者のうち欽明天皇が有力視されています。
04/4/24 船石
04/4/24 船石
長さ11m、幅8m、高さ4.7mの巨大な石造物である。上の面を平らにして浅い溝を造り、四角い孔を二つあけている。益田池を造った事業をたたえる弘法大師の碑の台石だとか、古墳だとか、占星台とか、いろいろな説があるが、何かわからない。今、石の裾まわりには、格子状の溝があり、石の表面を平らに仕上げるための工程がわかる。
04/4/24 船石
04/4/24 船石
04/4/24 中尾山古墳
04/4/24 中尾山古墳
付近に残る「あんごう」や「悪谷」の地名、八角形という墳丘の形状、90cm程度という火葬骨埋葬に適した大きさ、精巧に作られた石室、墳丘・・・多くの人が、ここを真の文武天皇陵とする所以である。しかし、お役所はここにはどうも興味がないらしい。皇陵や陵墓参考地に関しては、あれほど頑なに立ち入りを禁じたりしているのに、
 
ここについては何の主張もしていないらしい。その論理を理解するのは、この古墳の被葬者を考えるよりも難しい。逆に現文武天皇陵付近は、「安古」の地名を「赤穂」と結びつけることによって、そこに葬られたと記録される十市皇女(天武天皇と額田王の娘)や氷上夫人(天武天皇妃で藤原鎌足の娘)の墓のある地域であることも考えられている。


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