紀行'05/3-'05/12
 
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海津大崎
海津大崎
マキノ町を含む湖西、湖北一帯の湖岸は、景勝の地として有名であるが、海津大崎の岩礁は、その中でも随一の景観を誇っている。青く澄んだ静かな湖面に東山を主峰とする緑濃き山塊がどっしりとそびえる様は、琵琶湖には稀な景観を呈し、湖中からせり上がるようにして屹立する奇岩岩礁は神秘的かつ猛々しい雰囲気を醸し出している。
 
琵琶湖には、室町時代の明応9年(1500年)近衛政家が中国の(しょうしょう)八景にならって選んだと伝えられる「近江八景」があり、安藤広重の浮世絵に美しく表され、近世有名となった。近江八景が主に湖南を中心に選ばれているのに対し、昭和25年(1950年)琵琶湖とその周辺が「琵琶湖国定公園」に指定されたのを契機に選ばれた
 
「琵琶湖八景」は、近代感覚を基に琵琶湖の拡大さと変化のある景観を主として選ばれている。   この中に、マキノ町の海津大崎が[曉霧 海津大崎の岩礁]として選ばれている。
 
琵琶湖八景
夕陽 瀬田石山の清流
月明 彦根の湖城
煙霧 比叡の樹林
涼風 雄松崎の白汀
春色 安土八幡の水郷
深緑 竹生島の沈影
新雪 賎ケ岳の大観
曉霧 海津大崎の岩礁
 
海津大崎からは竹生島の沈影と海津大崎の岩礁の二景を同時に望むことができ、絶好の展望地となっている。
大崎の石碑
大崎の石碑
大崎寺
大崎寺
海津大崎の断崖上に朱塗りの本堂が映える、近江西国九番の札所で大崎観音として親しまれている。泰澄大師の開基で真言宗智山派に属し、本堂右手の阿弥陀堂は、安土城落城の際の血のついた城材を使って天井が張られ、“安土の血天井“として知られている。また本堂前の展望台から眺める琵琶湖はすばらしい。
観音菩薩
観音菩薩
本堂
本堂


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