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環境省が選定した「日本名水百選」の第1号に指定されたことで有名になった湧水。 しかし本来は、由緒正しき史跡。文明3年(1471)連歌の宗匠・飯尾宗祇が郡上の領主である東常縁から古今伝授を受けて京へ戻るとき、当時の2大歌人であるふたりが、この泉のほとりで歌を詠み交わした。
「もみじ葉の 流るるたつた白雲の 花のみよし野思ひ忘るな 常縁」
「三年ごし 心をつくす思ひ川 春立つ沢に湧き出づるかな 宗祇」
惜しむ別れを清泉に託した2首の和歌が残されている。
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水辺のくらし
郡上八幡の町並みの特徴のひとつに川岸の風景がある。川にせり出すように建てられた3階建て、4階建ての家々は窓から釣竿を出せば魚釣りができるほど。背後まで山が迫るという立地条件の土地が多いこの町の苦肉の家造りと云える。
しかし現代のようにエアコンなどのなかった時代には川風の入る家は夏には大変重宝された。また家から直接水辺に下りられることで洗い物や晒し物、オトリ鮎の飼育など日常生活に川との関わりは深く溶け込んでいた。
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下は小駄良川
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八幡城を仰ぐ
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