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「菩提もと」は正暦寺において創醸された醸造法。生米を使う独特な製法で仕込まれるこの菩提もとを、正暦寺領内において奈良県の蔵元11社と奈良県工業技術センターの指導のもと約500年ぶりに復活した。
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正暦寺は一条天皇の発願により、関白九条兼家の子兼俊が正暦3年(992)に創建。かつては伽藍が並び建つ大寺だったが、今は本堂、鐘楼、福寿院を残すのみ。菩提仙川の渓流に沿う山道には苔むした石垣が続き、かつての豪壮な寺坊がしのばれる。秋は“錦の里”と呼ばれるほど、紅葉が美しいことでも知られている。
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泣き笑い地蔵
どちらがどちらかな?
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正暦寺から円照寺への道は少し坂があるが山道を辿るのが一般的である。が、幼少の頃の田舎育ちの方の「この道はきっとマムシが出る」との忠告を容れて、もときた道を柳茶屋まで戻ることとする。このため予定より約4kmを多く歩き、多くの方がお疲れ気味だった。
帰路のバス停からこの円照寺までは僅か4〜500mだが何人かの方が残られたのは残念であった。次回も北コースの後半と決まったので、起点となるこの名刹の厳かな佇まいを案内したい。
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