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会員・ゲストの紀行アルバムです
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講堂は国宝に指定され、閑谷学校の学問の中心をなす、構内最大の建物で、ケヤキ、ヒノキ、クスなどの良材を選び、風雨に傷みやすい部分は黒漆で仕上げられている。基礎から屋根まで周到な設計施工によって完璧なまでに仕上げられており、床板は現在でも鏡のように光っている。
備前藩主池田光政が庶民教育を目的に開いた学校で、藩営としては日本最古の庶民学校である。閑静な山紫水明のこの地に光政が家臣の津田永忠に命じて建設させたもので、現在の姿が整ったのは元禄14年(1701)のことである。
備前焼の瓦が美しい国宝の講堂をはじめ、敷地内の建築物のほとんどが重要文化財である。創立以来、儒教精神に基づく教育がなされ、他藩からの入学者、学者、文人の来遊も相次いだ。明治になってからは、旧制中学、新制高校と変遷し、現在は県青少年教育センターがあり、三百有余年の間、優秀な人材を送り続けている。
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重要文化財
閑谷学校の敷地を1周し渓流に沿い山腹をめぐって756メートルにおよんでいる。形の異なった石を巧みにはぎあわせた打込みはぎ式の石築きで元禄十四年(1701)に完成した。中味には洗浄した割栗石をつめ雑草木を生やさぬように築造されており三百年を経た今日、豪宕して端然たる姿勢を正ている。
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