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会員・ゲストの紀行アルバムです
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飯沼慾斎は天明3(1783)年、伊勢に生まれ、12歳のとき学問を志して大垣に出てから、激動する幕末期を大垣の地で蘭学医・化学者・植物学者として活躍した。
晩年50歳で家督を譲ってからは84歳で没するまで、別邸である平林荘で植物学に本格的に取り組んだ。慾斎の調査・研究活動は徹底しており、自ら伊吹山、白山、御岳をはじめ、富山県、愛知県、三重県、和歌山県の山地奥深くに入って、植物を採集し、野山から帰るとそれらを1本1本手に取り、大きさや形、色合いはもちろんのこと、花の中まで綿密に観察し、肉眼で見えない所まで顕微鏡を覗きながら写生した。
このような慾斎の徹底した調査・観察・吟味の姿勢は優れた記録を生みだし、世界の名著といわれる本格的植物図鑑「草木図説」が完成した。
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カタカナと右書きのアンバランスが面白い
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